気が付いたら秋分の日を過ぎてしまっていました。夜に動く冬の潮になりますね。私の季節です。めばるの季節です。待ち遠しかったです。
が。
こんな状態では今期もめばるを釣りに行けないのでは!?
踏んだり蹴ったり、紫様です。さばいでぃー。
もう表紙グラビアを表紙グラビアだけに一番に持って来る事に決めましたよ。所で毎度ながら光量が足りていない。ライトを買うべきなのか。
テスターのサイドの写真を撮る際に大活躍のあひる様達です。ちょっと塗ったのにハゲてら。
友情出演がもうひとかた増える予定だったのにいつまで経っても来ないからどーしょーもねーですねー。
イントロダクション。
さて、今回レビューするテスターは、FNIRSIと言うブランドのType Cマルチテスターです。
FNIRSI、読めないですよねw
私はふにるしって読んでいますケド、実際の社名は、深圳市菲尼瑞斯科技有限公司(Shenzhen FeiNiRuiSi Technology Co.,Ltd.)と言います。
あーなるほどそうだとは思っていましたが頭文字。Fei NI Rui SIの大文字にした部分採ってるんですね。FNRSにしなかったのはセンスあると思いますよ。そしてそれよりなによりこの社名、Google翻訳に掛けると何故かPhoenix Technologyになるので、今日からフェニックスでいいのでは!?そうなるともう社名だけで推せますよね!?
こう、読んで戴けている人には全く解らないネタで書き手だけハイテンションになって置いてけぼりとか良くないですよね。まぁアレです、兎に角私はフェニックスってもんが好きなのです。テストに出るので覚えておくといいと思います。
で、実際にはフェニリス?みたいに読むみたいですね。ふぇィにるぃすィ?
ふにるし、奇しくも間違っていなかった件。
ではレビューに入りましょう。また開封写真と機能を並べるだけの中身のないレビューですが、お役に立てたなら幸いです。あとやっぱり目次とリンクって置くべきなんですかね?こう長いと。
先ずは諸元から書き出していきたいと思います。表にするかと思いましたがタグ並べるのメンドクセかったのでやっぱりやめました。ご了承下さい。
電圧測定範囲 4~24V
電圧測定分解能 0.00001V
電圧測定精度 ±(0.2%+2)
電流測定範囲 0~6.5A
電流測定分解能 0.00001A
電流測定精度 ±(0.5%+2)
電力測定範囲 0~130W
電力測定分解能 0.00001W
電力測定精度 ±(0.5%+2)
負荷内部抵抗測定範囲 0~9999.9Ω
負荷内部抵抗測定分解能 0.0001Ω
負荷内部抵抗測定精度 ±(0.5%+2)
D±電圧測定範囲 0~3.3v
D±電圧測定分解能 0.001v
D±電圧測定精度 ±(1.0%+2)
温度測定値 ℃ / °F
温度測定分解能 1℃ / 1°F
温度測定精度 ℃ ±(1.2%+3) / °F ±(1.2%+4)
容量測定範囲 0~9999.99Ah
容量測定分解能 0.00001Ah
電力量測定範囲 0~9999.99Wh
電力量測定分解能 0.00001Wh
ケーブル抵抗測定値 0~9999.9Ω
実行時間範囲 99日23時間59分59秒 / 1秒
記録時間範囲 999時間59分59秒 / 1秒
サイズ 50*25*8mm
重量 47g
稼働温度 -10~+80℃
画面 1.3インチTFTカラーLCDディスプレイ
分解能強いね!?
小数点以下4桁でなくて5桁だもんね。ただUSBテスターにこの範囲の分解能がいるかどうかは、謎。結局小数点以下2桁3件くらいしか見ていなかったりしますよねw
はっ!?それなら2ドル半とか5ドルプラス送料くらいで買える良く見るテスターとかでもいいんじゃね!?
とか思いますが、付加機能が必要なワケですし、そもそも私はPD COMがどうなってるかも解らんType Cテスターとかおっかなくて使えんです。どなたか持っていてその辺り仕様をご存知の方がいたらご教示戴きたく。
まぁそもそも信頼性の点で買いませんしどれもこれもお安いやつめっちょ見辛いですしね。
そうそう、あとC1のサイズ。5*2.5cmってめっちょコンパクト且つ解り易いサイズでいいですよね。また、横幅いっぱいディスプレイなので、表示も意外と大きくてよろしいですのよ。
更にもうひとつ、忘れる所でした。
C1のアウターパネルの材質ですが、ディスプレイ側はKotomi/KT001と同じくアクリル樹脂になります。掃除の際にアルコールを利用する場合は注意して下さいね。私のKT001の様にひび割れます。
多分そうだろうなと心配だったのでオフィシャルに訊いたので、確実な情報です。
因みにその際のやり取りで、アルコール清掃は気を付けないとですねって言ったら、保護フィルムが貼ってあるからアルコール清掃しなくて大丈夫だよ~って微笑ましい返答が返って来ましたw
いや、最初だけじゃないし保護フィルム直ぐにぼろぼろになるしさぁw
うーん、耐久性の点でアクリルパネルでなくてポリカーボネートパネルで作ってくれないかなぁといつも思っているんですが…このご時世のアクリルボードがアルコール消毒出来ないとか偶に聞くんですけど何でアクリル使うんでしょうね?紫外線を透過する以外に何か利点があるのでしょうか…?
因みに競合機種と言うか以前の覇権、TC66はABS樹脂らしいんですよね。ホントもうアクリルはやめようよ…
尚、C1のリアパネルはPCB、基盤なのでアルコールぶっかけても問題ありませんw
WITRNのU2やC1の姉妹モデルにあたるFNIRSI FNB48なんかもそうなんですが、C1はリアパネルをBluetooth回路に使っているので、必然的にPCBパネルになっているんですよね。
あ、なのでリアパネルの文字は基盤のエッチングなので酸化していくと思いますw
・開封写真
さてさて、ほいじゃあえー加減お写真で実際に見ていきましょうかね。
発泡スチロールの梱包箱を開封です。
パンフレットが出て来ます。箱にサイズ合わせてるね。
パンフレットを取っ払います。
遮光フィルム感あるジッパーバッグに入った本体のケースがお目見えです。
余り関係無いんですが。
めっちょかっちょいいのでパンフレットのお写真をw
オフィシャルストアで買わないと付いて来ませんからね!w
本体のケースです。
コレもデザイン的に縦に撮ってしまいました。
何故テスターはどいつもこいつもプラ窓付きブリキケースに入っているのか。我々はその謎を解く為に深圳市へと赴いてみたいですね。
輝くBluetoothロゴ。バカなので無駄な出費をしてBluetoothバージョンを買いましたよ。えぇ。
ケース開封!
やぁん小さい~!可愛い~!黒くなかったらホント良かったのに。
あと、前後コネクタにキャップがしてあるの、ポイントお高い感あります。
裏返してみました。
解る人はコレ見てPCBパネルだって解るカナ?
出してみました。
コネクタカバーがしっかり確認出来るかと思います。そして横幅ほぼ全画面なのも解るかと。
裏側。
手前が明るくてちょっと解り難いカモですが、FNB48やYK系と違ってU2やTC66の様なボタン式です。TC66よりもボタンがひとつ多いので、ちょっとは使い易い事に期待です。U2P感ある。
もしかしたら回転式スライドキーよりもボタン式の方が使い易いって人もいるかもしれませんね。
・身体検査。
はい。パネル分解しますよー。
フロントパネル表裏。
それにしても、この写真だと上下方向ですが、ほぼベゼルレスは思い切りましたよね。透明パネルだから出来るアイデア。ただパネルはポリカーボネートか何かアルコールに強い素材にして欲しいですけどw
パネルレス本体ディスプレイ側。
真面目にコネクタとディスプレイしかありませんからねw
リアパネルの内側です。
失敗して本体と逆向きで撮ってしまっていました。
Bluetooth回路が此方にあるのがよーく解るかと思います。因みにBluetoothユニットの向かって左隣にあるのは青色LEDです。通電すると光ります。Bluetoothスイッチをオフにすると暗くなって、オンにすると明るくなります。
本来オフにすると消える設計なのか通電常燈なのかは解りません。まぁ通電中は点いてた方がいいカナ。
因みにこのBluetoothスイッチなんですが、分解して確認しているのに、いざ使っている時になって存在を完全に忘れて、見当たらないぞ!?って問い合わせまでしてしまいました。阿呆です。
いやホント小さくて薄いんですよ。まぁ切らないのが前提くらいなんでしょうケド、もちっと大きいスイッチにしてくれたら良かったかなぁ…
あ、FNIRSIオフィシャルストアも返信が速いですし、しっかりしています。推せますね…私はAVHzYとFNIRSIどちらを推せばいいのか…
所で左上にモデルネームとバージョン「FNIRSI-C1-BLE v1.0」とシリアルナンバーの表記があります。BLEが謎です。BluetoothエディションなのかはBluetooth無しも確認せねばなりませぬ。
Bluetoothオンのライト点灯参考写真です。
因みにライトの手前右下にスイッチが見えるんですが、ホント薄くて小さいです。
身ぐるみを剥いだ本体基盤側です。
リアパネルと左右を逆に撮ってしまった為にBluetooth回路が繋がる端子が対称位置にありませんがご了承下さい。まぁどうしても上下を合わせると避けられないんですけれど…
スペースの余裕が全くありませんね。ただスイッチはもう少しボタンの大きな物を選べないんですかねぇ。もしかしたら厚さでアウトなのかもしれませんが、もう一回りイケそうだと思うんですが、上手いのがないんですかねぇ。
此方のモデルネームはFNIRSI-C1 V1.0になっていますね。多分Bluetoothの有無が関係ないからだと思われます。基盤とパネルのVの大文字小文字が気になって気になって眠れないと言う事は特にありません。
おまけ。ネジ。
パネルを留めているネジなんですが、他のテスターは大体表裏に4本づつ合計8本ありますが、C1はリアパネルが雌ねじになっていて4本のみです。
あと、ディスプレイ側のポストがポリカーボネート製とおぼわしき樹脂リングなんですよね。何でリアパネル側と同じく本体に金属製のポストを立ててくれないのか…いやコレ壊すし無くすから私…このバラしてる時で既にどきどきでしたからね…
ディスプレイとパネルの兼ね合いで若干柔軟性のある素材を使いたかったんだと想像します。まぁ要はバラすなって話ですよね解ってますw
続いて表紙グラビアを撮ったついでに撮った前後左右の写真を。先ずはディスプレイ側。
裏面、基盤側。
ねじの頭がないのを再確認出来るかと思います。私はデザイン的にねじの頭があった方が好きなんですけどねぇ。あと、あんましPCBパネルとエッチング文字は好きでないです、酸化しそうですしw
やっぱりパネルはアルミやステンレスだな…って事でCT-3を、Type CテスターならC3を推します。とは言え、PCやABSなら問題ないんですけれどねぇ。
あ、テスターと直接関係ありませんが、勿論ステンレスもアルミも錆びますから無敵ではありません。やっぱりチタンパネルなのかなぁ…?
プラグ、オスコネクタ側。
隣りに転がってるTC66よりは太いんですが、こう見ると細いですね充分に。
C1より細いうえにベゼルの太いTC66で満足していた過去が不思議に思えます。スマートフォンみたいですよね。
ソケット、メスコネクタ側。
小さくて逆に支えて貰うのが大変でした。そう言えば勿論フルピンコネクタなのとさっき言ったディスプレイ側の樹脂ポストも確認出来ますね。
コントロールボタン側。
PC接続/電源用microUSBコネクタと左からOK、≪、≫の3つのボタンです。
いややっぱりコレ、ボタンもっとでっかく出来るでしょ!?
こう見るとどれだけ小さいのか解って戴けるかと思います。TC66より更に小さいです。指に刺さる感じありますw
逆、Bluetoothスイッチ側。
だってほら!こう見たらBluetoothスイッチが何処にあるか解らないじゃん!?小さ過ぎるんだよ!?薄過ぎるんだよ!?
FNIRSIの次作は是非ともスイッチ類を大きく作って戴きたく存じます。
参考までに並べてみました。
同じく黒いコンパクトなボディのTC66と比較してみましょう。
実はコネクタを含めても含めなくてもボディの長さはほぼ同じだったりします。厳密にはTC66の方が1mm程度短いですが。幅はC1の25mmに対してTC66が21.5mm程度なので、その差は3.5mm程度と並べて受ける印象よりも実際の差は小さいです。
実はC1、かなり小さいんです。きっと画面が大きいので余計に大きな印象になるのではと思います。
多分、大きさや形状でC1が不便に感じるのは、小型の放電器(負荷器、Electronic Load)のType Cコネクタに直接挿す時くらいかと思いますが、実はTC66も折角の撫で肩なのに結局USB-Aソケットに干渉してしまって挿せなかったりします。大きさや形状の差のメリットデメリットは本当にそのサイズの差だけかもしれません。
電話じゃないケド、大きくてもいいならおおきのを選んだ方がいいってやつかもしれませんね。なので私はそもそもType CテスターではなくUSB-Aコネクタのある大きい方のテスターを薦めるんですけどね。
・基本画面。
さて。漸くと言いますか、実際に電源に繋いで色々見ていきましょう。写真なので、画面が暗かったり見辛いのはご了承下さい。現状解決不可能な問題ですので、ご理解戴けると幸いです。
テスター数値の基本画面です。基本画面と呼びます。
表示が大きく見易いです。今迄のType Cテスターと言えば電圧と電流はそれなりに大きく表示されていましたが、他のデータは米粒みたいでしたからね。電力も大きいうえに抵抗も表示されています。
他のUSBテスターだとKotomi PremiumからShizukuになって一番良かったのが大画面ですから、やはり画面が大きいのは正義です。ぶっちゃけこの時点で大画面故に覇権機種…って言っちゃってもいい気がしますw
因みに良く見えないと思いますが、電流のAの上に青字の矢印で電流方向が表示されます。勿論双方向です。
そしてここで基本動作を説明しておきます。
改めて、ボタンはOK、≪、≫の3つです。ボタンは通常に押すのと長押しで挙動が変わります。
また、戻るボタンに相当する物は≪≫ではなく、OKボタンの長押しになります。
で、ちょっとだけ注意しておきたいのがこのC1、長押し判定がめっちょ短いです。1秒に設定されているとは思うんですが、普通に押していてもちょっと離すのが遅いと長押し判定されたりします。更に、何度も高速クリックすると長押し判定になったりもしますw
また、PD電源やPDケーブルを接続した場合は計測が始まらない場合があるかと思いますが、その場合は≫ボタンを(長)押しして下さい。
こういうのは身体測定グラビア(?)の辺りで説明すれば良かったかもしれませんねw
さて、この基本画面でOKボタンを押すと表示桁数が一桁増えます。
なるほど、この表示変更があるから分解能が他のテスターよりも一桁更に小さかったんですね。
ただ、見辛いカモですが、抵抗の数値を見て貰えれば解る様に、表示桁数は6桁で固定なので、10の桁100の桁と桁数が増えていくと表示される分解能の数値は大きくなってしまうのは他と同じです。
とは言え電流は1桁以上になりませんし、電圧も2桁以上にならないので、小数点以下4桁5桁は通常確認出来ます。
基本画面では≪≫で他の画面に推移出来ます。ただ、ケーブルや充電器に依っては≫ボタンでは再起動されてしまう場合があります。
この基本画面でOKボタンを長押しすると画面が回転します。
後述しますが、Gセンサーを装備しているので設定をON(初期設定はON)にしておけば勝手に回転します。
が、勝手に回転しやがってコノヤロウとか、思い通りの方向にならない場合はこの機能を利用するといいと思います。
因みに私はGセンサーはオフにしてこの機能で画面を回転させています。ウザいから電話やタブレットの自動画面回転をオフにするのと同じ理由です。
・設定画面。
次です。基本画面で≪ボタン(真ん中)を長押しすると設定メニュー画面が開きます。
General。一般情報設定。
1、画面の明るさ 2、待機画面の明るさ
1~20の20段階に調節出来ます。欲を言えばもちっと最大輝度が明るいと良かったです。青字が写真に撮れなくて。
3、待機画面に入る迄の時間
0~30秒で設定出来ます。0秒に設定しておけば待機画面輝度にはならないです。
4、PD COM
PD COM(PDスイッチ)が物理スイッチでなく設定メニュー欄にあります。ちゃんと普段は切っておくタイプだとかなり不便です。が、前述している通りPDケーブルだと通常では立ち上がらず、繋いでから≫ボタンを長押ししないといけないので、PD COMがオンでも普段からCC計測はしていないと思われます。
5、温度表示 ℃と°Fを変更出来ます。
6、言語表示設定 英語と中国語(簡体字)が設定出来ます。日本語はありません…
7、自動起動設定 0.0~2.0Aで設定出来ます。
8、Bluetooth設定 物理スイッチもあるのに仮想スイッチもある謎。ホント謎です。
⑨、Gセンサー 自動回転のオンオフだと思って下さい。
10、スタートページ 立ち上がる時にタイトル画面(?)が出るか出ないか選べます。せっかちな人はオフにするとスムーズになると思います。
11、ファクトリーリセット 設定の初期化です。
Record。記録設定。
記録時間は0~24時間、記録下限は0.0~5.0Aに設定出来ます。
Trigger。トリガー設定。
動作時間は0~24時間に設定出来ます。0時間だと自動では切れません。
PDのCRCパケットを無効にするかしないかは、PDネゴシエーションのやり取りを無効にする機能。Apple2.4Aのオンオフは、オンにすると常に基本状態でApple2.4Aになる機能、Apple2.4A Dumpです。
System。システムバージョン情報です。
稼働回数にシリアルナンバー、ソフトウェアバージョンです。この個体はシリアル1380、バージョン0.2でお送りしています。
因みにOKボタンを押しながら電源を入れるとブートバージョンが表示されます。
V1.21です。実はこんな機能と言うか表示があるのを私もずっと知りませんでした。偶々OKボタンを触ったままケーブルを挿したらなってびっくりしましたw
・記録画面。
次。基本画面で≫ボタンを押すと推移する記録画面です。
基本画面で≫ボタンを押すと再起動される場合があると言っているのに≪ボタン側からでないのは写真に撮った順番のせいです…因みに基本画面から≪ボタンだと3回で表示されます。
右側に表示されているのは上から最小値、最大値、平均値です。地味に便利ですね!?にらめっこしてなくても最大値と最小値がオートマチックに記録されます。
記録画面ではOKボタン長押しで最小値最大値平均値のリセットをするかの確認が出ます。
下に表示されているのは現在記録しているデータの容量と電力量です。この時は動かしていなかったので0です。
記録画面で≪ボタン長押しで記録リスト画面に入ります。
01~10の10個のデータを記録出来ます。
≪≫で選んでOKを押すとその記録欄にスイッチするか削除するかを選べます。
あ、どの選択肢や画面でも取り消しと言うか戻るのはOK長押しなのは変わりません。
記録画面で≫ボタンを長押しするとオフライン観測グラフ画面に入れます。
ちょっと頑張って上手く画面が写る様に撮ってみました。後述するグラフ(カーブ)画面には実際には全てこの様な赤い目盛りの背景がありますが、ライトを使ってしまうと写らないのでご了承下さい。
そしてオフライン観測カーブってどうやって使うのか良く解らないので肝心の線は撮れませんでした。重ねてお詫び申し上げます。
取説読め、私。
・規格認識画面。
続いて、記録画面から≫ボタンを1回、基本画面から≪ボタンを2回押すと、みんな大好き規格認識画面が開きます。
D±の横の規格表示はTC66の全くあてにならない表示とは違って、それなりにちゃんと働くと感じました。ただXiaomiの純正充電器と端末はQC表示になりませんでした。アレは厳密には独自規格ではないんですが、謎が謎を呼ぶ仕様ですよねぇ。
・急速充電規格検出とトリガー。
さて、この規格認識画面で真ん中の≪ボタンを長押しすると、皆さんが待ちに待った確認画面が現れます。
さぁ、いざトリガー!
なのですが。毎回言いますが。
トリガーが何なのか解らない方、この後の画面が何なのか、何をしているのか解らない方はここから先に進まない事をお薦めします。あと端末を繋いでいるなら抜きましょう。
端末を破損させたり基板を爆発させたりしてもFNIRSIも販売店も私も全く責任は取れません。
それではトリガーと規格検出メニューを開いてみましょう。一応入る時にWARNING!とは書いてありますが、警告文がないので事故が多発していそうな気がします。
1番目がプロトコルディティクション、1番使うであろう規格検出。
そして利用可能なトリガーは、Qualcom QC2.0 / QC3.0、HUAWEI FCP / SCP、Samsung AFC、PD3.0 PPSです。
次の規格検出でもなんですが、OPPO等のBBK系を全くフォローしていないのがFNIRSI-C1の最大の欠点かもしれません。現在日本でもかなりの知名度とシェアを現在誇っているので、ないと残念だと感じる方々も多そうです。
規格検出画面です。
規格検出を行う際には絶対に端末等を繋がずに、検出にかけたい充電器やバッテリー、ケーブル以外繋がないで下さい。端末が壊れたり爆発したとしても、私もFNIRSIも販売店も責任は取れません。
何度でも言います。USBテスターに関しての検索語句候補を見るに、解っている人の方が圧倒的に少ないと思われますので。
で、本題の検出出来る規格は、Apple2.4A、BC1.2 DCP1.5A、Qualcom QC2.0 / 3.0、Samsung AFC、HUAWEI FCP / SCP。
PDがありませんが、PDはトリガー画面で検出する、Kotomi/KT001/CT-2と同じ仕様なのでご心配なく。
そして上に述べた通り、BBK系はありません。そう、トリガーと言い規格検出と言いTC66と同じなんですよね。厳密にはApple2.4AとDCP1.5AはTC66では検出出来ませんが、果たしてUSBテスターを購入して規格検出をする層にとってそれらが現在必要なのか解りませんし、ここ辺りの機能を主要な目的としているのならば、画面が小さいですが一回りお安いTC66を購入するのも手かもしれませんね。
それではトリガー画面を順番に見ていきましょう。何をしているのか解らない方は絶対に端末を繋がないで下さい。更に言うと使わないのがいいと思います。
QC2.0。
≪、≫ボタンで電圧を選択するタイプになります。
QC3.0。
きっちり仕様通り0.2Vづつ可変可能です。
FCP。
そう言えばFCP12Vの端末って知らないんですが、やはりFCPの仕様から考えてタブレットやラップトップでしょうか?…ほら、中華ノートPCと言えば12V=2Aですしw
脱線した。SCP。
0.02Vで可変出来ます。この可変部分だけでも私が滅多矢鱈にSCPを推す理由が…解りませんよねすいませんw
AFC。
AFCの12Vもタブレットだったのでしょうか?スマートフォンはPPSに早速対応していましたし、Galaxy Tabも現在はPPSだった気がします。
さて、お待ちかねPDトリガーですが、他のテスターと同じく一旦稼働が止まる事があります。PDトリガーを選ぶと赤字の警告文ではなく…注意書が出て、もし画面がオフ会になったら≫ボタンを(長)押ししてね。と一瞬表示されます。
因みに外部電源を繋いでいれば電源は落ちません。
そしてボタンを押して再起動するとPDトリガー画面に入りますか?と訊かれます。
はい!
って入れましたPDトリガー画面。
ここで対応しているPD規格が確認出来ます。またPPSに対応している場合は、この写真の様に一番下に可変電圧の表示が出ます。
≪、≫でギア(電圧)を選びます。PPSを選ぶと左のギアの欄の下の電圧可変数値(mV単位)を選んで電圧を可変出来ます。
便利な気もしますが、私はちょっとだけこの仕組みがメンドクセでしたw
また、高出力(5A)のPDプロトコルの検出とトリガーを利用したい場合は、充電器やバッテリー等に直接C1を挿さずにPD5A(100W)ケーブルで繋いで下さい。ケーブルに搭載されているeMarkerの情報を読み込まないと高出力プロトコルを出力しない仕組みがあるからです。ご注意下さい。
これでトリガー関係は終了ですが、改めてUSBテスターの(規格検出を含む)トリガー機能で端末を破損したと言う話を稀に良く見るので、利用する場合は細心の注意を払う様にしましょう。
・ツールメニュー。
トリガー機能から戻って、規格認識画面で≫ボタンを長押しするとツールメニューが開きます。
PDリスナー、eMarkerリーダー、ケーブル抵抗テスト、Apple2.4Aダンプの4つです。
PDリスナー画面。まさかのPDリスニング機能があります。かなり簡易的ではありますが、デバイスのみで出来るのはU2系と共に強味だと思います。
クリックすると先ずはトリガーみたいな画面が開きます。そこからOKボタンを押すとネゴシエーション表示画面になります。
見ての通り、相当簡易的な表示です。U2と同じやつですね。ただ、PCを繋がなくても確認出来るのは便利だと思います。
OKボタンで2つの画面を行き来出来ます。
次はPDケーブルのeMarkerチップリーダー。
此方もかなり簡易的ですが、一般的に知りたい情報はしっかり羅列されます。毎回非公式認証チップで申し訳ありませんw
因みにPDトリガーと同じく外部電源を繋がないと動作しないので、ぢうでんきやPCとmicroUSBケーブルで繋いで外部電源を確保してあげて下さいね。
あと本来は測定したいケーブル以外何も繋がないべきなので、ぢうでんきからも抜きましょう。抜いていませんね私。
ケーブル抵抗テスト。
先にお断りしておきますが、YK001の時と同じくやってみていません。放電器を幾つも持ってるクセに何故試していないんでしょうね。
とりま仕組みとやり方を説明します。
差圧法、電圧の差を測る方法でケーブルの内部抵抗を測定します。定電流負荷が必要です。
要は何も繋いでいない時と、電流負荷を掛けた時での電圧の差を測って抵抗値を出すので、電流を一定で流せる負荷器、放電器が必要になります。
余談ですが、この手の計測をする際には少ない電流でいいので、下手に大型の放電器は必要ありませんし、安定した動作をする製品がいいので、現状ではRDのHD35を一番にお薦めします。
で、やり方です。
先ずは充電器とC1と定電流負荷を接続します。この際の電流は0.5~1Aの間に調整して下さい。
ケーブル抵抗テストページを開いたら、OKボタンを押します。すると現在の電圧と電流が基準値として記録されます。
次に、定電流負荷を一旦外して、抵抗値を測りたいケーブルでC1と定電流負荷を接続して下さい。この際、勿論負荷の電流はそのままで0.5~1Aの間になる様にしておいて下さい。
すると、ケーブルの抵抗値が計算されて表示されます。
負荷器が必要なので少々ハードルが高いかもしれませんね。YK001系だと負荷器を使わない簡易的な計測が出来たりもするので、こういった機能を利用するならマルチコネクタのモデルと言うかCT-3を購入した方がいいと思います。
が、こんな機能を使いたいと思う様な人は放電器くらい持っているべきかとも思いますw
ツールメニューのラスト、Apple2.4Aダンプ。
Apple2.4Aダンプはオンにすると強制的にApple2.4Aを電源に要求します。要はApple2.4Aトリガーです。Dumpってゴミとか投げ売りとかでなくて、出力(する)って意味の言葉です。
こうなります。データ線が2.7VでめっちょApple2.4A。
そう言えば設定にもApple2.4Aブートがありますが、あちらは常に基本でApple2.4Aを出力(要求)する様になります。ケーブルを抜いて電源を落としても、また立ち上げたらApple2.4Aになります。常にオートマチックApple2.4A。
・カーブ画面。
それではラストスパート、カーブ(グラフ)画面です。規格認識画面から≫1回、基本画面から≪1回で開きます。
開くと初期状態では電圧と電流のカーブ画面が表示されます。
カーブ画面全てでOKボタンで再生、停止が出来ます。
カーブのサンプリング間隔は2~100spsで設定出来ます。最小の2sps/5.0sの図です。
≪、≫ボタン長押しで時間推移を0.1、0.2、0.5、1.0、2.0、5.0秒に変更出来ます。spsに置き換えると100、50、20、10、5、2spsと言う事になっていると思います。
因みにオフライン観測カーブ画面で前述しましたが、背景に赤いコマ割りがしてあって、横軸の1コマ、1目盛りの単位が表示される時間推移秒数にあたります。
あと、YK001のレビューからフツーに当たり前の単位として使っていますが、spsはsample per second、1秒あたりのサンプリング数です。多い方がグラフが細かくなります。
電圧電流カーブ画面でOKボタンを長押しすると画面が推移します。次はD±(データ線)カーブです。
何も繋いでいないので心停止状態で申し訳ございません。
此方も≪、≫ボタン長押しで2~100sps、0.1~5.0sに変更出来ます。
D±カーブ画面でもう一度OKボタンを長押しすると高速電圧リップル画面になります。
5Ksps~4Mspsの範囲で測定出来ます。上の写真が最大の2.5μs/div(4Msps)、下の写真が最小の200μs/div(5Ksps)になります。divはdivisionの略で1目盛りって事ですね。
同じく≪、≫ボタン長押しで数値を2.5、10、20、50、100、200μs/divに変更出来ます。
spsに直すと4M、1M、500K、200K、10K、5Kspsと言う事になります。
桁が違い過ぎて良く解りませんね!?2.5μsは0.0000025秒、4Mspsは4000000spsですからねw凄いですねw
こんな小さなお安いテスターにこんなに細かいカーブを計測して表示する機能があるなんて…技術の進歩って凄いですね!
そう言えばTC66にはカーブを表示する機能はありませんから、カーブやリップルを見たいならC1を選ぶべき、となりますね。
・Bluetoothモデルのスマートフォンアプリ。
以上でほぼC1の機能は見て来たと思います。尚、PCアプリですが、ファイルの拡張子がrar.でちょっと上手く展開出来なかったので今回はレビューを見送らせて戴きます。申し訳ございません。
ついでにそのせいでファームウェアのアップデートも出来ていないんですよねぇw
代わりに、と言うとちょっと変ですが、折角Bluetoothバージョンを購入したので、スマートフォンアプリをちょっとご紹介したいと思います。
こんな感じの画面になりますです。
結構見易いですね。リップルは見られない様ですが、電圧電流とD±が見られるので充分かと思います。目盛りの数値も変更出来たりと便利ですね。
また、プロトコルトリガーが操作出来ます…ゑゑゑ…
本体と同じトリガーが使えます。便利ですね!
ただ、変に触ってしまって誤動作させたら怖いので、ご利用の際は細心の注意を払って下さいね。端末が壊れても爆発しても責任取れませんからね。まさかここでも言わないといけないとはw
所で…
日本語に対応してるよ!!!???
何でデバイス自体は対応してないのさ!?私が和訳するですよホント…
思っていたより色々な言語に対応している…まぁこう見ると日本語に対応している製品って凄いなぁ、なんて思ったりします。
何か、クソアプリみたいな評判を目にしていたんですが、フツーに便利に使えそうです。もしかしたら使っていると色々不便や不具合があるかもしれないですが、私みたいに何でも電話でやっちまえって思っている人にはめっちょ便利な可能性がありますので、ちょっと余計にお金を払ってBluetoothバージョンを購入するのもいいかもしれませんね。
もしかしたらFNB48迄の機種はPCソフトウェアと接続して、ファームウェアのアップデートを行ってはじめてアプリが利用出来ると言う仕様も悪評に繋がっていたかもしれませんね。PCを使わなくていい筈が、結局一度使わねばならないと言う。
尚、C1は初期状態でもしっかりとアプリを利用出来るのがしっかりと解りましたので、ご安心下さい。
因みに、アプリを使う時には端末の位置情報をオンにするのを忘れない様にして下さいね。Bluetoothのオンだけでは使えませんので。この仕様って何とかならないんカナ?
・まとめ。
さて、纏めましょう。
現状TC66一択だったType Cテスター業界に突如現れた巨星、FNIRSI-C1。
コンパクトな筐体いっぱいの1.3インチの大きくて見易い画面に、潤沢な機能。C1があれば大体のUSBテスターに求められる事は出来ると思います。
欠点を挙げると、フロントパネルがアクリルである点、ボタンが小さい事、そして多分一番の欠点はトリガーにBBK系プロトコルがない所だと思います。
ただ、このBBK系プロトコルに関しては競合のTC66と同じ条件なので、この2つを較べる場合は欠点とはならないと思います。
また、TC66にはBluetoothバージョンのTC66Cがあるので、スマートフォンアプリを利用したい場合も余り変わらないかもしれません。ただ、アプリはFNIRSIの方が良く出来ている気がします。
C1とTC66のどちらを選ぶかとなったら、PD3.0/PPSの計測、Apple2.4Aを利用したい、本体でのカーブ測定をしたい場合等はC1を選ぶといいと思います。また、画面が大きい方がいいならC1一択でしょう。
ただ、現状C1はTC66の倍程度の値段になるので、C1特有の機能が要らないのであればお安いTC66を選ぶのもいいと思います。
あと、非常に細かい話なのですが、C1は計測数値が少々低く出る(U2Pとほぼ同じ数値)ので、数値計測が主要な目的なのであれば、敢えてTC66を選ぶのもいいかもしれませんね。
因みに…BBK系プロトコルトリガー/検出が必要なら、AVHzYのC3(YK-LAB YK003C)一択になります。また、1台USBマルチテスターが欲しいと言うのであれば、Type Cのみでないテスター、具体的にはCT-3をお薦めします…と毎度の話で〆たいと思います。
買って良かったなって思えるC1、どうでしょう?Type Cマルチテスターの三択、悩むのも楽しいかもしれませんねって所で、おしまいっ!
そしてアレ、来ました。
質問等も大歓迎です。間違いを含めて何かありましたらお気軽によろしくどうぞ。
記事がお役に立ちましたら、よろしければリンク先で何かお買い物をしていただいたり、欲しい物リストから何か送って戴けると嬉しいです。
・関連リンク。
USBマルチテスターのレビュー。
C1関係のリンクを置いておきます。
・FNIRSI-C1 Product Manual :
https://www.mediafire.com/file/ju57qo52v3tx3nf /FNIRSI-C1_Product Manual_v1.0.docx/file
・FNIRSI UsbMeter PC Software :
https://www.mediafire.com/file/i9cw11iu5zaucea /FNIRSI_UsbMeter_PC_Software_VO_0_4.rar/file
・FNIRSI UsbMeter PC Software Manual :
・FNIRSI-C1 Bluetooth APP :
・FNIRSI-FNB48 Bluetooth APP Manual :
http://www.mediafire.com/file/smyrax4h6q64jei /FNIRSI-FNB48_Bluetooth_APP_Manual_V1.0.pdf /file
・FNIRSI-C1 Firmware-v0.70 :
https://www.mediafire.com/file/6t34k5gbf7kbh. /FNIRSI-C1_Firmware_V0.70.rar/file
・FNIRSI Official Site : http://www.fnirsi.cn/
・AliExpress内FNIRSI Official Store : https://a.aliexpress.com/_mKlgquB
C1やFNB48の購入は此方で。
AliExpress AVHzY Official Store https://a.aliexpress.com/_mNH092R
CT-3やC3の購入はAVHzYオフィシャルストアで。
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TC66やHD35の購入はRDオフィシャルストアで。
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