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2023年5月11日木曜日

CIO Nova Port SOLO 45W PD 充電器 レビュー

どれだけぶりの記事かと言う。書きかけは沢山あるんです実は。でも記事を書くのがとても楽しくないのでちょっと書いてそのまま放置してしまうんですよね。

毎回泣きながら書いている紫様ですさばいでぃー。



表紙グラビア。

ぢうでんき!



お急ぎならアウトロへ。


・イントロダクション

さて、今回は久し振りのぢうでんき…もとい充電器のレビューです。記事書くのが嫌でもぢうでんきのレビューはしたい…とか言うアレです。幾つか書きかけもあるのですが今度こそ!

で、今回の製品ですが、ここ最近とてもメジャーになってメインストリームをいっていると言うかスターダムに登り詰めているのでは感のある、CIOのPD45Wシングルポート充電器、Nova Port SOLOです。デュアルポートの製品はNova Port DUOとなります。


尚、何故デュアルポートではなくシングルポートの製品にしたかと言うと、求めていたのが27〜33W給電ひとつなので、2ポート利用時に20W✕2のDUOは別に求めていないし無駄にお高くなるだけだからって理由なのですが…良く考えたら18Wで2台給電すると言う運用が可能なので、DUOを買うべきだった気もしますが…そもそも1台向けで良いですし、お買い得ですしね。お安いのは正義。

ぶっちゃけ11V=3Aの33Wでなくて9V=3Aの27Wで問題ないと言うか良かったので、30W充電器を買えば事足りたんですよね。45Wである必要性、なかった。



私の事情なぞどうでもいいですよね。兎にも角にも見ていきましょうか。


メーカーサイトの製品特徴には以下の様にあります。


・45W出力クラスで世界最小級

GaN(窒化ガリウム)テクノロジーを採用し45W充電器の中で最小級サイズを誇り、卵よりも小さいサイズ 折りたたみ式プラグ搭載コンパクトでスマートなデザイン。狭いコンセント周りでの充電にもおすすめです。


・最大45W出力に対応

単ポート最大出力45WでPC充電にも対応。スマートフォン、タブレット、MacBookAirなど、PD対応の様々なノートPCにも充電可能。スマートフォンからノートPCまで幅広い機器に対応しています。利用機器毎に異なる充電器を持ち運ぶ必要はありません。


・傷がつきにくいシボ加工

綺麗な状態で長くご愛用していただけるように、表面素材は傷が付きにくいシボ加工を施しています。


・高コストパフォーマンス

USB-Cを1ポートにすることで、コストパフォーマンスに優れたお求めやすい価格になっております。


だそうです。

これより小さいのも知っていますが、実際に最小級だと思います。メーカー純正辺りの物に較べると2/3から半分程度の大きさではないでしょうか。

ただ、小型化すると放熱性が悪くなると言うデメリットがありますからね、はたしてそこは如何に…夏に計測してみたいですねw

マットな表面なのもいいですね。傷だけでなく指紋も目立ちませんし。汚れが凹部に溜まって少々掃除しづらく小汚くなるくらいしかデメリットが見当たらないと思います。汚れたら歯ブラシでこすれば良いんじゃないですかね?

で、ほらやっぱりコストパフォーマンス!お安いのは正義。そもそもそんなに多ポートって必要です?みたいな。


んだば続いてお待ちかねの仕様を見ていきましょうか。



・製品仕様

型番:CIO-G45W1C

入力:100-240V 50-60Hz 1.0A

出力(USB-C):5V=3A / 9V=3A / 12V=3A / 15V=3A / 20V=2.25A (Max 45W) 3.3-11V=4.05A

急速充電規格:PD3.0/PPS

ポート:USB-C×1

サイズ:約46 × 36 × 29mm

重さ:約65g

コンセント:90°スイングプラグ

付属品:製品本体、取扱説明書(日本語・英語)

※本製品には充電ケーブルは付属しておりません。 別途ご用意をお願いいたします。


だそうです。

メーカーサイトの仕様書の出力欄に何故かPPS出力が2つ重複して書いてあって、暫く考えてしまいましたがどう考えても誤植ですよね。

所で…出力欄に12Vが…!規格にはPD3.0ってしか書いてないのに。PD3.0では12VがないのでPD2.0以前にも対応していそうですよね。

でも12Vを出力してくれると嬉しいですよね、地味に12V端末ってありますからね、特に中華廉価帯。ウチにある2in1タブも急速充電出来たら嬉しいんですけれど。



・グラビア

パッケージの写真なんかも用意したかったのですが、レビューの事なんて考えていなかったので、出来る限り荷物は少なく小さくしたかったので買って来て貰った身内に捨てて良いやと言ってしまいました。しまった。


正面。正面?多分ロゴマークがあるから正面だと思います。

サイズ感が解るかとノギスルーラーを置いてみましたが余り見易くない気がしますね。


ロゴは彫り込みの鏡面仕上げです。めっちょ反射します。こう言う造り込みは余り見ませんし、高級感があって良いと思います。

裏面は無地ですが撮るの忘れました。まぁ無地なので…


側面上部。

側面は4面共に少々湾曲しています。


側面プラグ側。

ブレードの折り畳みが出来ると持ち運びには便利ですよね。ただ据え置きとして使うなら、折り畳み式でなければその分筐体の小型化且つプラグ根本の強度も上がりますし、少し軽くなりますよね。どちらが好みですか?


側面Type-Cコネクタ側。

シンプルな1ポート。2ポートモデルが存在するこのモデルの場合、ポートは真ん中でなくて2ポートの下部位置に置くとちょっとコストの削減になりますw


側面下部、諸元や情報が書いてあります。

諸元については先に見た製品仕様と同じ事が書いてありますね。そしてやはりMade in China。中華製。

別に中華製が悪いとは私は全く思いませんし、粗悪な基板や部品、特にキャパシタ…電解コンデンサですね、でなければ何ら問題ないですし下手な他国製品よりもマトモだと思っています。他にはコネクタが粗悪なのも嫌ですねぇ。

何にしてもしっかり検品されていると思うので、基本的には問題ないかと。中身見てみたいですけれどw

さて、その下には我らが面倒な菱形PSE認証とTÜV(テュフ、ドイツとオーストリアの検査認証会社)認証のマークがあります。その下に株式会社CIOと書かれているので、多分製品を作っているメーカーの表記と認証を通した会社の表記を兼ねているのではと思います。自社で認証を通しているのではと。

因みに右側の2つは国際電気標準会議(IEC)の規格マークですね。家のマークはIEC60417 No.5957 For indoor use only、室内利用向けと言うか室内で使え屋外で使うなって意味です。二重の四角のマークはIEC60950-1 ClassⅡ 感電保護クラスⅡ、二重絶縁の感電保護クラスⅡ構造という事ですね。

先ず他では見ない知識を提供していくスタンス。そしてチャイナぢうでんきで見慣れているFCCやCE、WEEEなんかのマークがないのが日本向けって感じですね。



・実測

それでは実際に電気を流したりテスターに掛けて遊んでみたいと思います。間違えました見ていきたいと思います。

尚、機器を接続しないとVBUSが立ち上がらず、電圧は掛からないのでしっかりと規格に即しています。



先ずはテスターで、と言うか並べる写真は全てテスターの画面だけなのですが、PD規格の検出をしてみます。使用テスターはAVHzY C3です。

仕様と同じ結果となりました。最初、テスターを充電器に直挿しして5Aケーブルで測定をしておらず、何故PPSの上限が3Aなんだとなっていましたが、気が付いて測定し直しました。


ついでにAVHzY CT-3A (YK-LAB YK001 ShizukuとPower-Z KT002と同じ基板のモデル) でもやってみました。CT-3A黒くて可愛くないのがなぁ…

ライトが眩しいですね。消しました。

同じ結果です。写真は撮っていませんが、手持ちの幾つかのテスターで規格検出出来る物では全て同じ結果となりました。



続いて規格検出です。PDよりこっち先にやれよって感じなのですが、ほら仕様書にPD3.0/PPSって書いてあったからソレとDCP1.5AとかApple2.4A程度かなぁ、程度に思っていたので別にやらなくても良いかな?くらいにも思っていたんです。

はい結果が此方、ざざん。

C3の仕様でDCP1.5A等は表示されませんが(表示スペースもないしもう基本なのでわざわざ調べる必要ないだろくらいの感じかと)、やっぱりApple2.4Aには対応しています。どころかファーウェイFCP(仕様に12V出力があるのに12Vを出力しないですが、FCPは9V=2Aの18Wが基本で12VはラップトップPC等に採用されているくらいでレアだと思います)にサムスンAFC。極め付けはしっかりクアルコムQC、それも4+に迄対応している所ですね。PDケーブルでもQCを引っ張ってくれる端末ならQC給電が可能かと思います。

この時点で良く見る中華の基板なのだなぁと言う感じです。もしかしたらそもそもUSB-Aコネクタのある複数ポート充電器と基板は共用しているのではないかなぁと色々なPD充電器を見てきて思っています。中華の知っているPD充電器は全てPD以外にも対応しているんですよね。

しかし兎にも角にも、あくまでもこの製品はPD45W充電器と言う名目で、対応規格はPD3.0/PPSと書いてあるので、その通りに使うのが正しいのです。



ちゃんとPDネゴシエーションするかなついでに端末を繫いでみた時のお写真です。

しかし申し訳ありません規格表示画面ではありませんでした。PPSが稼働しているの図なのですが意味ないですね!w



はいお次は限界じゃない上限試験と言いますか、どの時点で充電器が強制シャットダウンするかのテストです。

はい、20V=2.7Aのお写真です。PD/QC共に20Vでも大体この辺りだとしっかり安定して稼働して、もう少し流すとシャットダウンするので、3A上限がしっかり働いていると思います。仕様だと20V=2.25Aですけれどね、3A迄出力します。20Vの場合5Aケーブルの方が少し上限が低くなりました。尚、60W近く出てしまうからその数値で常用出来ると言う物ではありません。熱の問題だったり寿命にも関わって来ますし、最悪キャパシタやチップなんかが爆発炎上する可能性もありますからね。

重ねて述べておきますが、この数値はUSBテスターのPD/QCトリガーを利用して今回は上限65W5A程度の小型電子負荷器(放電器)で無理矢理電流の上限迄引き出しているものです。一応手持ちの一般的な端末機器との規格ネゴシエーションでは45W上限でしか遣り取りをしないのを確認していますし、テスターでもその様に結果がでていますから、60Wじゃないかおかしいだろ危ないだろと言う事にはならないです。

対応出力規格が仕様の20V=2.25Aで、シャットダウンする上限が3Aですよと言う物です。良くあります。65Wなのに80Wとか100W迄出ちゃうとか。

確かANKERのぢうでんきでコレやって炎上させた人がしましたよね…そもそも大体のぢうでんきは表示規格より出るんだよ…

しかし何かの機器でこの充電器から45W以上を引っ掛けちゃった方がいたら是非ともお知らせして戴きたくw


此方はPPSトリガー稼働実験中最大値手前。もう少し電流を流すとシャットダウンされます。安心です。4.1A前後なので要求値はもう少し高いのでしょうか。



はい、それではラスト温度計測です。

22℃程度にて測定。20Vもやった後ですが、5V=2.7A前後で暫く稼働させた後(テスターには23:07とありますね)のテスターのチップ温度が大体38℃〜43℃、本体側面も同程度の温度でした。

因みに1番熱くなるコネクタ周りの温度が此方。

WITRN U2と言うテスターでNTCを使っての測定です。本体側面もこれで測りました。

55.6℃。結構熱いですね。とはいえまだまだ危険な温度ではありませんし、フル稼働を続けたうえでの数値なので、常温程度の通常利用でここまで上がる事はないのではと思います。真夏だと軽く60℃を超えるでしょうけれど。

先述していますが、コンパクトな筐体だと発熱と放熱性で不利になるものですし、何ら問題になる程度ではないでしょう。健闘しているのでは。

充電中の充電器やケーブルは熱くなるので、火傷や取り扱いには注意をして下さいね。



・アウトロ

はい。まとめのコーナーです。

今回レビューした充電器CIO Nova Port SOLOですが、45WシングルポートPD充電器としてはとても良い製品だと思います。

良い所。

・充分にコンパクト。折畳式プラグブレード。

・シボ加工されてマットな筐体

・シングルポートで良いのならDUOよりお安い。

悪い所。

・定価ではそもそも少々どころかかなりお高い部類。


ぶっちゃけ悪い所を挙げるとお値段がお高いと言う所しかありません。そもそもお値段のお高い所は筐体の高級感で相殺出来るかと思いますし、発熱も小型筐体では平均的かと思います。なのでこの金額を出そうと思えるのなら、複数ポートが必要でなければ選んで損はないと思います。複数ポートが欲しいならDUOを。何にしても良い製品だと思いますよ。

因みにウチにある12V規格のラップトップPCで急速充電が可能だった物はありませんでした。そもそもPDやQCに対応しているわけではありませんからね。尚、PDやQCの12Vトリガーを使えば一応急速充電が立ち上がります。

って所でおしまいっ。


記事がお役に立ちましたら、よろしければリンク先で何かお買い物をしていただいたり、欲しい物リストから何か送って戴けると嬉しいです。

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