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2022年6月17日金曜日

SIMGOT MEETURE MT-1 レビュー


記事を書くのが苦痛以外の何物でもないのに何故記事を書いているんだろうと謎が謎を呼んでいます。まぁお役に立ったりちっとは楽しみな人がいると嬉しいですね。

もし良ければリンクから買い物をしてくれたりプロフィールにある欲しい物リストから贈り物をくれたりしたら嬉しいです。戴いた物は頑張って血の涙を流しながらレビューを書いたりする、かもしれない運転。実益が欲しい紫様ですさばいでぃー。





さてさて。かなり時間が経ってしまっていますが、2021年の10月に喜栄座さんから戴いた可愛いイヤフォンの簡単なレビューをしたいと思います。喜栄座さんこぷちゃいらいらい。



表紙グラビア。



尚、先に断っておきますが私は耳も良くありませんしオーディオなんて全く解りませんので、皆さんのお役に立つどころか何言ってんだこいつみたいな記事を書くと思いますので、ご了承下さい。

そもそもイヤフォン等のAV機器のレビューも充電器の如く、テスター等を利用して数値化したりすべきと思いますが、環境もないですし、いつも同じ様に聴こえるものでもないし、大体感覚や好みは千差万別なので、私が感じた事を簡単に書き綴っていきます。

あと、出来る限り専門用語みたいなのは使わない様にしたいとも思っています。



裏表紙。



さて、此方のSIMGOT MEETURE MT1ですが、残念ながらカタログ落ちしてしまったモデルになります。メーカーサイトにももう載っていません。

日本では後継機のMT3 Proの方が先に販売されたとか言う、もしかしたらメーカーの方でも色々ある機種だったのかもしれません。

http://www.simgot.com/en/ 兴戈公式サイト英語版

後は激安中華イヤフォン、TRNのMT1と名前が被ってしまっているのも良くなかったのかもしれませんね。

いやもしかしたら単に売れまくって在庫無くなっただけかもしれない…?だってコレ良く出来てるでしょう一家に一台みたいな。Amazonに在庫あるしいつもクーポン出てるっぽいしコレはもうひとつ買っておくべきなのでは…???

いやまぁ売れまくっているなら増産しますよねきっとw



MEETUREはSIMGOTの姉妹と言うか廉価ブランドになります。日本円だと10000円以下に抑えたラインナップ、みたいな感じです。青春版感。

もしかしたらデザインや雰囲気を考えると若い女性がターゲットなのかもしれませんね。





:製品仕様:

●ドライバー:10mmデュアルチャンバー複合ダイナミックドライバー

●ダイヤフラム:高分子複合ダイヤフラム

●周波数応答:15Hz-40kHz

●感度:≥115dB(1000Hzで)

●インピーダンス:18Ω

●歪み:<1% 108dB ( 20μpa)

●左右出力差:<1.5dB (1000Hzで)

●ケーブル:内蔵マイク付きの0.78mm 2ピン無 酸素銅着脱式ケーブル、3.5mm金メッキステレオプラグ

●筐体:ポリカーボネート、 アルミニウム合金酸化皮膜ノズル、 ステンレス鋼プレート


:パッケージ内容:

●着脱式インラインマイクケーブル付き SIMGOT MT1 イヤホン本体×1

●バランス型イヤーチップ×3、 透過型イヤーチップ×3(S、M、L)

●クリーニングツールx1

●保護キャリングバッグ×1 取扱説明書×1



クリーニングツールなんて入ってたっけ…?クロスか…?

続いて開封写真です。いまいちしっかりと撮っていなかったのが悔やまれます。



外箱フィルム付き。謎のコードステッカーが貼ってあります。読み込めませんでしたw


中華的には値段相応、国産や欧米メーカーだと5桁や6桁台に比肩しそうな梱包です。

白に箔押しロゴとこの佇まい、重量感と重厚感、ぶっちゃけネックレスに指輪と耳環の宝飾品3点セットが届いたかと思いましたw



裏面。フィルムにバーコードとスペックが貼ってあります。日本版なので日本語w


箱の蓋の厚みが解りますよね。50ドルクラスの物だとは初見では思いませんて。



フィルムを剥がした裏面。


如何にも中華っぽい。深圳市兴戈科技有限公司。SIMGOTは東莞でなくて深圳だったか。



蓋を取りました。


佇まいが完全にアクセサリー。もしかしたらピンクゴールドのネックレスやイヤーフックかもしれない!!!

控え目なMEETUREロゴ。トレイの引っ張りもこの感じがめっちょ宝飾品感。ツマミはこう大きいと扱い易くて良いですよね。



トレイの下の箱から出て来たポーチ。


この白いグローブレザーやディアスキン的なフェイクレザー感に箔押しロゴのポーチ。完全に宝飾品でしょうコレw

このパッケージやポーチの宝飾品感から気に入ったんでしょうね私。



ポーチの中から出て来たのは指輪や耳環ではなくて3サイズ✕2セットのイヤーティップです。


解説が書いてありますが、イヤーティップ1は開口部が大きく全長が短めの中高音重視、イヤーティップ2は開口部が小さく全長が長めの低音重視となっています。

コレを開封した当時は全く解りませんでしたが、現在の私は形を見たらなるほどと良く解りますよね。

要はアレです、1がスパイラルドットのへちょいやつで2がfinal Eタイプのへちょいやつ、みたいな感じです。お安い中華イヤフォンにありがちな、若干へちょいやつですが。

とは言えフツーに使えるクオリティではあると現在の私も感じています。お安い中華イヤーティップにありがちなパサパサしていてフィット感もイマイチって感じではないので。お高いのを使っている耳の肥えた方々がどう感じるかは知りませんケド。

兎に角、パッケージ状態でイヤーティップを2種類から選べるのはとても良いと思います。ここからイヤーティップの違いで音が変わると言う事を知れますし。イヤーティップを変えるのが一番手っ取り早く手軽な音質を変化させる方法だと思います。




ケーブルをイヤフォンから引っこ抜いてみました。


マイクとリモコン付きの3ピン3.5mmプラグのOFCケーブルです。なかなか頑張っているケーブルだと思いますし、そのまま使っても良いのでは。

特に細いのが好きな人には良いと思います。マイク、リモコン目的なら更に悪くないも思いますが…リモコンの使い勝手はイマイチですかねぇ?私は指先の感覚を頼りに問題なく使えていましたが、手袋をしたら全く使えなさそうです。まぁデザイン重視且つ如何に嵩張らない様にするか考えられているかと思いますし、オマケ程度に考えるべきかとも思いますね。

尚、マイクは使った事がないのでコメント出来ません、悪しからず。





ではイヤフォン本体を見てみましょう。まだ保護フィルムが着いていますw


近影。内部プレートのヘアラインが見えますね!もしかしたらパッと見の可愛さだけでなく、このプレートに心を奪われた可能性がありますね私。




この辺の写真は開封後直ぐに撮ったのでフィルム剥がしていないんですが、この時の私は何を考えていたんでしょうね?写真撮るならフィルム剥がすでしょうに。




半透明のポリカーボネートらしい樹脂筐体の造りはとても綺麗です。そして上で述べたフェイスプレートの内側に見えるメタルプレートはステンレスプレートらしくて、ソレに音を反響させている筈なので、音色や音質にかなり影響しているのかと思います。きっと全体が樹脂のみで作るのとはかなり違うのでしょうね。専門家ではありませんし知識もないですが、樹脂よりもタイトな、それこそ金属的音が出そうな気がします。…全くそんな音ではない気がしますが。

筐体の大きさはコンパクトな方だと思います。厚みがしっかりあって、エルゴノミックデザイン的な抉れはありません。とは言え装着感は大多数の人には良好かと思います。尚、耳の小さい人はコレでも浮くと思います。


アルマイト処理されたアルミニウム合金製のノズルには金属製の細かいメッシュ。ノズル径は細過ぎず太過ぎずの5.5mm前後。少々太めにも感じますが、4mmのスピンフィットも着きますし、余り細いと4.5mmや5mmくらいの物は緩くなってしまうので、このくらいが良いかと思います。って事で、大体のサードパーティーイヤーティップが適合すると思います。


ケーブルピンは0.78mm2ピン。凸部分はqdc型のコネクタと互換性がありますが、極性はqdcとは違って上がプラスにマイナスが下なので、厳密にはKZ-C(KZ-qdc)ピンと呼ばれる物がサードパーティーの市販品では一番適合するかと思います。

更に言うとピン径自体はqdcやKZの0.75mmではなくて0.78mmなので、qdcコネクタ形状の0.78mmピンでKZと同じくCIEM極性と言う物が最適合しますが、ほぼ売っていないのでオーダーするか、ご自分で製作するかのどちらかになってしまうかと思います。

ですが基本的に0.78mmピンに0.75mmピンを挿入しても使えるので、もしリケーブルするならばKZ-Cピンの製品を私は推奨します。接触不良が起きたらケーブルのピンの角度をほんの少し拡げれば解決しますし。

勿論、普通の0.78mm2ピンを接続しても問題ありません。下の写真は中華2ピン(コネクタの小さいやつ)を装着した図です。


因みにコネクタの長短に関わらず、2ピンを着ける際にはシリコンチューブでカバーすると少し安心かと思います。qdc系コネクタの場合は4*6mmが大体適合するかと。長いコネクタの物でコネクタ部分だけをカバーするなら3*5mmでも良いかもしれません。


更に余談ですが、0.78mmより0.75mmの方が細い筈なんですが、ピンのキツいユルいはその規格に依るよりも、個体差に依る様な体感があるので、もしかしたら余り気にしない方が良いかもしれませんね。





それでは雑感にいきましょうか。


インピーダンスは18Ω、感度は115dbなので何に繋いでも鳴らし易い筈です。携帯電話に直接繋いでもちゃんと鳴ってくれます。しかし、しっかりしたアンプに繋ぐと更にもっとドライバと言うかダイヤフラムの妖精さんが仕事をして空気を揺らしてくれているのを実感出来るかと思いますので、ちょっと良さげなアンプやDAC、DAP等をお持ちなら是非そちらに繋いでみて下さい。

また、数時間(私は6時間かからないくらいでした)から1日程度はバーンイン(エイジング)をすると本気が見られる?聴こえる?様になるかと思います。




さて、このMT1ですがインイヤーモニターと銘打っているだけの事はあるのか、比較的フラットな出音に感じますし、繊細な音を鳴らします。

良くある中華イヤフォンとは違って、低音も高音も過度に主張したりはして来ません。中音も綺麗に鳴っていて安いイヤフォンにありがちな籠った音ではありません。とは言え、ドンシャリ系やBAイヤフォンに慣れていると豊富な中音のせいで少し籠った印象を受けるかもしれません。ですが、必要充分に聴こえるでしょう。


音の拡がり、空間の広さは余りあるとは感じません。結構近くで鳴っていると感じますが、価格を考えると横方向だけでなく、しっかりと奥行きもあって充分だと思っています。小規模から中規模のライヴハウスくらい。因みに位置関係もなかなかちゃんとしています。

ヴォーカル凄く近いw

一応、コレって中音域の強さで顕著になっていると感じるので、イコライザでちょっと中音をカットしてあげるとと言うか、俗に言うハーマンカーブに近付けてあげると少し空間に余裕を感じる様になるかもしれません。



そう言えば、インイヤーモニターと銘打っている割には、モニタリング向きと言うより、暖かみのあるリスニング向きな音に感じます。少なくとも聴き疲れる音ではないです。

しっかり聴こえるけど暖かく柔らかい?みたいな。純正ケーブルもOFCなので、暖かく柔らかい音質を助長しているかと思います。

逆に言えばそのケーブルお陰でちょっと低音に迫力が出るのカモ…と思いましたが、低音の迫力とは言っても、どちらかと言うと繊細な音なので、低音を求める人にはかなり細い音に感じてしまうと思いますw

高音も特別刺さったりと言う様な事はありませんし、尖っている感じではないので、こちらもBAに慣れている人には物足りないかもしれませんね。でも、主張しないしギラギラしたりメタリックでなくちゃんと聴こえるって感じです。

兎に角、フラットに嫌味なく鳴らしてくれるので、個性的だったり随所で尖っていたりする中華イヤフォン、特に安価な製品の中では、その無個性さが光る逸品ではないでしょうか。



MT1はフラットで暖かい音を求める人に向いているイヤフォンですね。ちゃんと必要充分に音は聴こえますが、兎に角しっかりと音を聴きたいとか、高音寄りで寒色系の音を求める人や、クセのある音、何よりドンシャリ大好き低音サイコー!って人には向いていないイヤフォンだと思います。

ただ、素直な音を出すと感じられるイヤフォンですし、イコライザーで音を弄る場合も素直に反応してくれるので、その点では誰にでも問題なく薦める事も出来るかもしれません。

また、リケーブルでもケーブルの特性を素直に反映してくれると感じます。ケーブルで音なんて変わらないよ派の御仁も換えて楽しんでみては如何でしょうか?





現在のケーブルは紫色と白色ツートーンの銀メッキ線24本編みのKZ-C(KZ-qdc)ピンの物を使っています。

もっと高音がキツくなるかと思っていたら、逆に柔らかくまろやかになりつつもっと良く聴こえる様になったので、好みで嬉しいです。


コレと同じ線になります。KZ-qdcを指定してイヤーフックの有無を確認してみて下さい。

安価な8本線でも良いかもしれませんね。ただ8本線の方が低音寄りで音を太く感じて音量も少し大きいかなぁ?音圧があるってやつ?あとちょっと音が硬い?ドンシャリ?そしてちょっとケーブルも硬いですねw

24本線のが私の好きな音しますね…w

全く音違いましたごめんなさいw


因みにこのivipQと言うのは东莞市鸿盛电声科技有限公司と言う推しメーカーのブランドなのです。お安く高品質。


純正ケーブルの音の方向性ならこう言うのが良いカモ。実は私が一番好きなのはOFC(無酸素銅)ケーブルです。やっぱり銅ですよ。OFCとかOCC(単結晶状高純度無酸素銅)のケーブル持ってないんですけどね、みんなスピーカーケーブルの銅色なんで。カラフルなケーブルしか買わない主義です。銅色好きですケド。



所で、ケーブルの話をしたのでイヤーティップも。純正イヤーティップは2の低音重視を使っていたのですが、現在はそれっぽいfinal E Typeではなくてスパイラルドットを使ってるのが我ながら面白いですね。

私の使っているイヤーティップはこの辺りになります。

一般的にスパイラルドットが高音寄り、final Eタイプが低音寄りと言われます。スパイラルドットそんなに高音寄りでない気がしますケド。

スピンフィットは高音が出ると言われますが、しっかりフィットする事に依って逆に低音がしっかりしたりします。

ディープマウントイヤーピースも低音寄りと言われますが、多分外耳道の奥の方でホールドする事に依る結果だと思います。引っ掛かりが2つあるので、ノズルに深くホールドするとタイトな高音になったりして面白いですし、既存の形状がイマイチと言う方にもお薦めします。


とは言え、各々外耳道の形状は違いますし感覚も違うので、イヤフォンやケーブルの音と同じく、あくまでも私の場合はこうだと言うだけなので、ご留意下さいませ。

そもそもその日その時に依って全く違って聞こえたりもするので、レビュー自体あてにならないのでは!?とか書いていて思っていますが、所詮そんなもんでも書くだけ書いておいた方が良いカナくらいに思いました。





さてと、脱線しまくりましたが、現在の私のイヤフォンに於けるリファレンスなのでちょっと詰め込みたかったんですって事で、終わりにまとめ的な。

SIMGOT MT1は、この価格帯で買えるイヤフォンとしては造りも音も最高ランクなのではないでしょうか。自然な音で聴き疲れない且つ良く聴こえるイヤフォンをお探しなら、買って損はないと思いますってか早く買え。

低音が強過ぎるのが苦手で、更に高音がキツいと言うか高周波が苦手なうえに、聴き疲れるのも大嫌い、気分で聴きたい音の変わる私にとっては理想的なイヤフォンでした。大好き。

この子と出逢えたのは運命だと思っています。

って所でおしまいっ!



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