さて無事にレビューを完成させられて一安心…なのですが…ナニコレオカシクネ???暑過ぎね???命の危険を感じるのですが。暑過ぎてイヤフォン壊れそうな気がします。レビューなんて書けない時期が来てしまいましたね…
マイペースにいきます紫様です。さばいでぃー。
表紙グラビア。
いつもの如くオーディオファン向けの記事ではないのでご了承下さい。
今回のレビューはBQEYZのグローバルネームはTOPARZ、中国名は蜂鸟(蜂鳥)と言うミドルクラスに入るかと思われるイヤフォンです。
商品説明にはBQEYZと言うブランドのエントリーユーザー(向け)イヤフォンと書いてありましたが、更に安価なラインナップがありますし、日本に於ける1万円超は明らかにミドルクラスに分類されるかと思います。…円安のせいでかなりお高くなってしまっているきらいもありますが。
ロークラスと言うか50ドル以下のイヤフォンしか買わないつもりだったんですけどねぇ。つい買ってしまいましたねぇ。
更にダイナミックドライバーとピエゾのハイブリッドイヤフォンです。ハイブリッドは買わないつもり、ダイナミックドライバー(一発)のイヤフォンしか買わないつもりだったんですけどねぇ。つい買ってしまいましたねぇ。
所でコレ、何でグローバルネームはトパーズにしたんでしょう?Hummingbirdで良かったのでは?その方が売れるのでは?更に蜂鳥色(?)も用意したら良かったのでは?なんて感想を最初に抱きました。
と言う事で私は蜂鳥と言う名前を推したいので、記事中では蜂鳥に統一します。
さて、この蜂鳥を製作しているBQEYZは、過去にOEM品等の製造を受け持っていたメーカーで、その技術力には定評があるそうです。また現在ではローからミドルクラスのイヤフォンをラインナップしていて、その完成度の高さが評価されています。特に四季シリーズの評価はとても高く見えます。BQEYZはハズレなしみたいにも聞きますよね。
四季シリーズの秋、Autumnは私もめっちょ欲しいです。色と言い形と言いめっちょ良いですよね。下さい。
:製品仕様:
●ドライバー:13mmLCP(液晶ポリマー)ダイヤフラム同軸デュアルキャビティダイナミックドライバー + 9層圧電セラミックス(ピエゾドライバー)
●インピーダンス:32Ω
●感度:108dB
●周波数応答:5 - 40kHz
●ケーブル長:120cm
●ピンタイプ:0.78mm 2Pin
●プラグタイプ:2.5/3.5/4.4mm
:パッケージ内容:
●イヤフォン本体:1対
●ケーブル:1本
●キャリングケース:1個
●クリーニングブラシ:1個
●シリコンイヤーティップ:6対(S/M/L*2)
またカラーラインナップは紫色と灰色、AmazonもAliExpressもVioletとGray表記でした。私が選んだのは勿論紫色、Violetです。
ピエゾは6~20kHzを担当しているとのBQEYZ公式の弁です。このきらびやかでクリアな、ともすれば金属的に聴こえる部分もある高音はピエゾのお仕事なのだと思います。ちょっと感想言っちゃったw
プラグタイプが純正状態から選べるのがとても良いですね。私は敢えてスタンダードな3.5mmを選びました。そして後程お写真を挙げますが、ケースも巾着ではなくセミハードケースなので良い感じですよ。
余談かもしれませんがが公式の周波数特性カーブ、グラフを。
余りに見辛いのでちょっと加工してみました。
とまぁコレを見て筐体の色形云々や蜂鳥って名前と共に、ちょっと高音キツいだろうケド絶対私の好きなやつだから買おう!なんて思いました。絶対とか決め付けて違ったらどうするんでしょうね?
それでは開封写真的な物を。
段ボール箱で届きました。
数多の戦場を潜り抜けて数多の命を救った様なぼっこぼこでぼろぼろな段ボール箱です。何でこうなるんですかね…?
商品なので大切に扱ってねみたいなテープも貼ってあるのに何でこんなにぼっこぼこになるんですかね?ぼっこぼこになってないと奇跡を感じますよね輸入品。
一部で言われている荷物サッカー職人がホントに存在するのか、若しくは運送屋さん達が休憩時間に荷物でサッカーをしているのか。
いや、コンテナやカーゴスペースに突っ込む時や目的地分別に分ける時にフリーキック職人みたいなのがいるのでは。それで、あー逸れたー!って言って偶に間違った所行ったりループしたり営業所盥回しにされたりするのでは。なるほど納得。
因みにサッカーは全く解りません。フリーキックとかペナルティーキックって言うのも解らなかったので訊きました。サッカーでゴール前とかで立って蹴るやつでみんなでち(中略)って。
製品の外箱…の脇っちょ。
少々角が潰れております。
しかし私のはまだ比較的無事だった様で、ネットの海ではぼっこぼこの外箱をかなり見掛けました。
緩衝材としてスポンジが入ってたんだけど、あんまし意味を為していないなと開封時は思いもしましたが、良く考えたらスポンジがなかったら外箱もサッカーしたみたいになってた可能性が。
ん?もしかして商品を段ボールに入れる時もフリーキックで入れてる可能性?
改めまして外箱です。
BQEYZ公式のツイートで見て箱も製品概要も知っていましたが、オサレな様なそうでもない様な外箱です。何か私の持ってる(激安でないイヤフォン)はもちっとアクセサリーの箱みたいな感じがあるんですが、蜂鳥はそうでもないですよね。
そうだよパッケージに蜂鳥描けば良かったのに。
そしてなんとなんとオマケが付いていましたよ。
ケースに入った低反発ウレタンイヤーティップと謎の旧き良き筐体形状のイントラコンカ型(昔からあるカナル型でないインナーイヤー型)イヤフォンです。
このイヤフォン、未開封なんですがどうなんでしょう?詳細や感想をお持ちの方は是非教えて戴きたく。
ケーブルは細いですが4本線四つ編みでスライダーもちゃんと付いていて悪くなさそうなんですが。…切ってケーブルを使うって手もありますよねw
因みにこのイントラコンカ型イヤフォンのプラグも蜂鳥を購入する時に選んだプラグサイズに合わせた物を同梱してくれている様です。私のは3.5mmでしたし、2.5mmだった、4.4mmだったと言う人達を見掛けたので。良い配慮ですね。こぷちゃいらいらい。
続いて外箱の裏側。
スペック等が書かれています。とは言え先に書き出してしまっているのでスルーします。
尚、私にとって大切なのは会社の名前と所在地だったりするので、东莞市先超声学科技有限公司と言う会社で東莞市は茶山鎮にあるのを確認しました。茶山鎮、良い地名ですよねw
鳳崗鎮にある会社はないかなぁ…鳳崗鎮って字面がめっちょかっちょいいですよねw
御開帳ー!!!
と思ったら内蓋的な物がw
って事で改めて御開帳!!!ざざん!!!
おー。なかなかの佇まい。紫色の筐体が綺麗ですね!そしてイヤフォン本体よりも目を奪われる気がする銀色のBQEYZロゴ入りセミハードケース。
セミハードケースはそこそこしっかりとした物です。必要充分だと思います。買ったら数百円、日本だと下手したら1000円くらい取られそうなやつですね。
ケースにはケーブルが納められています。
純白と言うか白銀色の銀メッキ銅(99.99%OCC単結晶銅0.06mm*7芯のLitz)線の4本編みケーブルです。灰色のロゴ入りアルミパーツとのコントラストも良いと思います。私はもっとポップなのが良いですけれどw
脇に置いてあるのはケースの下にいたクリーニングブラシです。一応ケースに収まります。
純正ケーブルが充分に良い物だと感じるので、特別な拘りがないならばそのまま使うと良いと思います。私は丁度色を合わせた様なケーブルを同時期に購入してしまったので純正はお休み戴いておりますが。このケーブルの時点で安イヤフォンとは違いますね。
因みにケースのサイズは外側の実測で大体の数値が直径8.5cmに高さ4cm程度の太いケーブルでも収まるであろうサイズです。実際私は結構(かなり?)太めの8本編みケーブルを合わせていますが、ちゃんと収納出来ます。
こんな感じに。はみ出そうに見えますがちゃんと蓋が閉まりますよ!w
イヤフォンのハマっている部分を取るとイヤーティップが出て来ます。
緩衝材と言うかスペーサーと言うか役に立ってないやんけ!?サッカーの結果か!?
って事で、BQEYZさんには次作の箱と中身はきっちりズレない様に作って戴きたいですね。そもそもお店からの発送の際の梱包も悪い気がしますケド。
肝心のイヤーティップは中華イヤフォンの付属品で良く見る様な感じのやつです。申し訳ありません、しっかりと並べて写真を撮るのを忘れてしまいました。
写真だと向かって左側のしっかりとスペースにハマれていない半透明の薄い灰色の方が開口部が大きくて浅いタイプで、右側の濃い灰色の方が開口部が小さくて深いタイプです。ざっくり言うと高音型と低音型ですね。感想は後述します。
所で私、集合体恐怖症なので、こうイヤーティップが入ってるのちょっと嫌でしたw
所で、大体全ての写真が対象なんですが、ちょっと明るく加工しているんですけれど、お陰で影の部分が小汚く見える不具合にw
何か今回みんな黄色っぽく撮れてしまっていますね。端末のカメラの根本的なアレか…
因みに全部取っ払うと最後には希望…ではなくてマニュアルと謎の合格証が入っていました。
…申し訳ありません取説の中身見るの忘れていました…謝ってばっかりだ…まぁでもココは余談みたいなものですしね!
…それにしても中華製品にはこの手の合格証的な物が大体入っている気がしますが、何に合格しているんでしょう…検品…してるの…?それとも良く中華通販のお店で見る謎の賞状や証明書や合格証みたいな、何か向こうの国では通さないといけない試験みたいなのがあるんでしょうか…?謎が謎を呼びますね。
とにもかくにも、付属品はこの価格帯だと標準から若干豪華な方かと思います。ケースはしっかりしていますし、2種類のイヤーティップとブラシも付いていますし。何よりケーブルが結構良いですからね。
次はちょっとイヤフォン本体近影を並べていきますが…暗い時間に撮ったと思われるので見辛いと思います。ご了承下さい。ライト買え私。
表側…前側?
何故撮り直さなかった私…暗過ぎる…とミスも積極的に記事のネタにしていく方向性です。
裏側。
後の写真で横から見たら更に良く解るかと思いますが、結構フィン?が張り出しています。
残念ながら私にはちょっと形が合っていないらしく、着けるとちょっと浮き気味になってしまうので、このフィン?や括れの効果は未知数です。ぴったり合う人は羨ましいな。
上側?後ろ側?
前側。
前述の括れが良く解るかと思います。
ピンコネクタ部分を見える様に撮った物。凹みにqdcタイプと思われるコネクタがちょっと出っ張っているんですが、何で平らにしなかったんだろう…と考えていたのですが。
元々付属のケーブルの凸部分が中華2ピンの長いやつと短いやつの中間くらいの長さなんですが、ソレが無駄に半分くらい余っているんですよね。もしかしたら設計段階では凹みとコネクタを面一にする予定だったのを、短い2ピンでも問題ない深さ迄底上げしたのではないかと想像しました。
本当はどうなのかは私には解りませんが、短い2ピンのケーブルを着けたい人がいるでしょうし、素晴らしい選択だと思います。
ゴミや埃が溜まりそうですが、そこは付属のブラシで掃除しましょうねとw
ノズルフィルター。
素材は解りませんが、金属製丸型パンチング。私はもちっと目が細かいと安心感を覚えますが、何か炙ったステンレスやチタンの如く青く鈍く輝いているのを併せて見ると、このパンチングで良いのではと思ってしまいますw
ノズル口径はちょっと太めの6mm(実測)。
フェイスプレート。
アルミのフェイスプレートはマットな質感で、指紋等も目立たず、重厚感もあってかなり良いと思います。5重?のアルマイトらしいですが、かなり強そうです。
因みにベント(空気と言うか圧力と音を抜く穴)が左右でBQEYZとTOPARZのQとOの位置に開けられています。ちゃんと左右対称の位置で、なるほどなぁと思いました。デザインとしては面白いかと。そしてHummingbirdだったら出来ないよね…とも思いました…
内側。
内側は樹脂製。合わせ技は悪くないのではないでしょうか。冬に着ける時に冷たくないし!
写真が悪過ぎますが、紫がかった灰褐色で半透明。中身も明るいと見えます。綺麗です。落ち着いた良いカラーチョイスかと。私はもっとポップな色でも良いんだけど。
それと写真では見辛いかもしれませんが、表側と対称になるであろう位置にベントがあります。更に括れの上側、フィン?出っ張りの下端に凹みと共に2つのベントが。まるで2ピンコネクタの様ですが、きっとこの辺りもチューニングのキモなのかと思います。多分ピエゾの高音て硬くてキツいし、不自然さを極力無くす為にこう言う細かい努力が為されているのかなぁなんて思ったり思わなかったり。
因みに私はドライバーフレックスが苦手なのでこれだけベントが開けられていると嬉しいですw
(※ドライバーフレックスと言うのは、ダイナミックドライバーの欠点で、音を出す薄い稼働膜、ボイスコイル膜やダイヤフラムと呼ばれる部分が、特にイヤフォンを耳に入れた時に圧力で曲がってしまってペキペキメキョメキョと音が鳴ったり、何かしら圧力が掛かって稼働膜が上手く働けない状態等を指す…筈です。ソレを防ぎ、軽減する為にもベントを儲けます。)
それでは多分本題の所感に参りましょうか。
どうもレビューの前置きが本題みたいになっていますがと言うか実際そちらが本題な気がします。何しろ私の感覚があてになるのかは解りませんし。
上で書いても良かったんですが、先ずは蜂鳥の筐体に関しての所感です。
アルミのフェイスプレートと樹脂のボディに(多分)アルミ合金のノズルと良い所取りをしているのかなと言う印象です。色々聴いてみてあくまでも傾向、そして思い込みなのかもしれませんが、金属筐体は樹脂筐体に較べて音が硬くはっきりしている印象を受けます。金属プレートをインサートしているモデルはやはりそこを巧くやろうとしているのかなと感じています。
音は置いといて、質感は金属の方がめっちょ好きなのですが、最大の難点が冬に冷たくなると言う事なので、耳に当たる側が樹脂なのは大いに評価出来ます。また、装着している時に見えるフェイスプレートは重厚感のあるアルミですから、見た目も最高となりますね。すばらです。更に言うと樹脂を微妙に半透明したのも良かったかと。正に良い所取りです。2つの顔を存分に楽しみましょう。
ん?合わせ目ですか?そもそも相当高価な物以外は合わせ目は目立つものだと思っていますし、簡単に壊れなければ全く問題ないと思います。分解もし易いと思いますしw
続いて開封写真で並べて撮っていなかったイヤーティップ。
前述しましたが、付属のイヤーティップは中華イヤフォンの付属品で良く見る感じのやつです。開口部の小さい方はBlonのイヤフォン(BL-03等)に付属していた物と同じだと思います。
写真手前と右側の半透明な方はサイズが小さく高さが低くて開口部の大きい、きっと高音寄りな音の再生を狙っていると思われるイヤーティップで、左側の色の濃い方がサイズが大きく高さが高くて開口部の小さい、きっと低音寄りな音の再生を狙っていると思われるイヤーティップです。
開口部の大きな方はサイズがかなり小さいので注意して下さい。写真左側でSサイズを比較出来る様に並べたんですが、遠近法が効いていても後ろの開口部の小さい方の方が圧倒的に大きく見えますからね。
サイズとしては開口部大S<開口部小S<開口部大M<開口部小M<開口部大L<開口部小Lとなります。音の傾向だけでなくもしかしたら微妙なフィット感の改善にも効果があるラインナップかもしれません。
因みに開口部の大きな方は、何となくスパイラルドットみたいな感じですね。悪くはないとは思いますし、人に依ってはコレで充分と感じるかもしれません。が、私はへちょいしちょっと浅過ぎるしパサパサしてるし変にペナペナしていてちょっとご遠慮致しました。
着け較べてみたら本家スパイラルドットより何故か低音寄りな音に感じたのが不思議でした。もしかしたらスパイラルドットよりも外耳道の奥目にフィットしたのかもしれません。それか素材や厚さ等の影響かもしれませんね。尚、SとMサイズの中間が欲しかったです。
本家スパイラルドットの方ですが、もう耳への張り付き方から全く違いましたね…が、良くフィットすると低音が出る様になる筈と思いきや、前述していますが純正より低音は出ません。但し、全ての音が圧倒的にめっちょ良く聴こえました。
開口部の小さな方は…Blonでビミョーな気分になったそのままでした。勿論全く問題ない方もいると思います。
とは言え、イヤーティップの方向性は此方の方が私には向いていた様です。幾つか試した結果、finalのEタイプ(黒色)に落ち着いています。後述しますが、高音対策としても手持ちでは現状ベストです。もっと鳴らしたらまた変わるかもしれませんね。
さて、筐体とかイヤーティップでくどくどと書いていますが、音っぽい部分の所感です。
最初に箱出しの状態で試しに聴いてみた感想は、凄くかまぼこでかなり籠って聴こえました。
ゑっ!?周波数特性カーブ見たらかなりフラット気味だけどちょっと真ん中落ちてたし高音出る感じだったよね!?何で!?
と言うのが箱出しでの感想でした。もしかしたらピエゾが働いていないのか…?ドライバー不良か…?とか結構不安になったりしたのですが…暫く鳴らしていたら目出度く、高音はキツいけどフラット的な音になりました。
バーンイン(エイジング)に否定的な人もいますけれど、スピーカーだってそうですしやっぱり震えるもんはちょっと動かしてやらんと本来の動きをせんのだなぁなんて改めて思いました。そしてコレはもしかしたら特にピエゾ側なのではと想像するに、ピエゾの経年変化やらがめっちょめっちょ気になりますね。って事で手放さずに手元で大切に育てていく子と言う事が決定した様なしてない様な。そもそも基本的には手放したくはないタイプなんですけれど。
そう、ハイブリッドなので、ダイナミックドライバとピエゾドライバの音の継ぎ目があると思うのですが、余程耳が肥えていたり、継ぎ目の目立ってしまう相当に相性の悪い音源でなければ全く気になるものではないと思います。自然に聴こえると思います。凄いですね。びっくりです。
で、多分そのピエゾなんですが。私にとってはなかなかにキツいです。周波数特性カーブの通り、高音が強めと言う特色のあるイヤフォンだと思います。
多分、ですが。一般的には刺さらないギリギリを巧く攻めていて、少々金属的な高音ではあるものの、はっきりとした澄んだ音を出すイヤフォン、みたいな評価になる筈だとは思うんですが…
私は高音と低音に弱いのです…高周波にも低周波にも弱い雑魚なのです…そんな私にはちいとこの高音はキツいです。とは言え良く見る高音の強いバランスドアマーチュアを積んだイヤフォンに較べたら相当優しいと思いますけれど。
余談ですが、アコースティックギターやヴァイオリン等に使うピエゾピックアップ(マイク)の音を知っているなら、ああいうジャキジャキした金属みのある感じの音が含まれるって理解して戴けるかもしれませんね。入力か出力かの違いで仕組みは同じ筈ですから、出音が似ている筈だと。楽器のピエゾピックアップも高音削らないと私にはキツかったりしますし。
ちょっと脇道に逸れましたが、そんなピエゾの印象で硬く冷たい音と言うワケではなくて、全体では暖かみのある音です。ダイナミックドライバーが担当する範囲が元々暖かくて柔らかいんですよね。コレがチューニングの妙かと。
ピエゾの、ともすれば金属的な響きになる部分や、その高音のもたらすはっきりとした音、フラットでモニター的な特性を持ちつつも、音楽を楽しく、長時間聴いても疲れないタイプのイヤフォンになっていると感じます。
そう、ちいと高音はキツいですが私の好きなやつです!満遍なく聴こえるんだけど疲れないタイプ。やりました。アタリを引きました。
そしてまた余談を挟むと、私はアコースティックギターがブロンズ弦のも、ガット弦の俗に言うクラシックギターも大好きなのですが、その旨味を存分に再生してくれます。更に、私が世界中でハモンドオルガンの次に好きな楽器が、ローズピアノと言うエレクトリックピアノなんですが、もう素敵な音で鳴ってくれます。ここの点だけでも全人類に薦めたいくらいでw
とは言え音の好みや聴こえ方は千差万別だと思うので、ないわー、つまらんわーって人も相当数いると思いますが。
そしてアコギとローズが素敵って話のまま突っ走りそうで忘れそうになりましたが、この価格帯では聴こえる空間が広い方ではないでしょうか。左右方向はかなり広く感じますし、それだけではなく奥行きもしっかりあって更に、高さも感じ取れます。音の位置関係も充分でしょう。
そう言えば、音源に依っては自分が真ん中にいる感覚で聴こえてくれたり、後ろからの反響を感じたりも出来ます。やりますね。
そしてコレは上で書こうとしていたのを完全に忘れていましたが、低音は控え目に感じます。あくまでも控え目という話で、音自体はしっかりと鳴っています。気持ち良く且つしっかりと聴こえます。質の高い低音だと思いますよ。
そう言えば低音ではないんですが、スネアのスナッピーが遊んでいる音なんかもしっかり聴こえて良いですね。
なので、低音が強くないと話にならんぜー!ドンシャリが正義!それと、兎に角ヴォーカルの歌が目立ってないとやだぜー!みたいな趣向の方には向かないと思います。尚、ヴォーカル自体は中心でしっかりと主張しますが、他も満遍なく聴こえるので。
それでも全人類に薦めたいですがw
そしてコレも危うく忘れそうでしたが、ドライバが駆動させやすいものなのか、スマートフォンにそのまま繋いでも充分に満足のいく音が鳴ります。ここも嬉しいポイントです。勿論、DACやアンプ、しっかりとしたDAPに接続すれば、更にリッチにしっかり素敵に鳴ってくれるのは言う迄もありません。
あと、大体の人にはどうでも良い話かもしれませんが、筐体のプレートの形がまるでひよこの様な形をしています。ふと見ると可愛いです。アレです。お土産物のひよ子的な。そこも好きです。
それと、そのフェイスプレートの色ですが、光や反射の具合で紫色だけでなく青みのある色に見えたりもします。そんな事全く気付かなくて、写真を撮った時にふとまじまじと眺めていたら、色変わって見えるじゃん!?ってw
こんな所も素敵で良く造られていると思います。上手く写真撮れませんでしたけれど。俗に言う光で変色する塗装と言うワケではないと思いますが。次は正に青色から紫色へと変化するイヤフォンのレビューが待っていたりします。
まとめ。
簡単に言うと、高音が強めですがフラット気味で自然な音を鳴らす、癖のないイヤフォンです。間違いのないイヤフォンをお求めなら蜂鳥です。この価格でこの性能。ケーブルも良い物なのでそのまま使えます。すばらです。
終わってしまったw
因みに、私が1万円以下のイヤフォンで推していると言うか私の基準なんですが、SIMGOT MT1の上位互換の様なキャラクターだと思いました。MT1の方が少々暖かくて柔らかい音で更に癖が無く自然に感じますが。蜂鳥の方はともすれば金属的とも取れるはっきりと澄んだ高音が少々違う所ですが、自然で暖かくフラットと言う共通点があります。そこに空間の広さと奥行き、そして全体的な見通しみたいなものがかなり違うので、そこが価格の差カナ?と。SIMGOTのMT1を気に入った人にはステップアップとして大いにお薦めしたいです。
尚、もっと派手だったりメリハリのある音や元気な音を求めるのでしたら、BQEYZでは四季シリーズのSpringやSummerを。また、蜂鳥の様なキャラクターで更に上を求めるなら、Autumnです。頭の方でも言いましたが、寧ろAutumnは私が欲しいので下さい。
蜂鳥、気に入りました。大好き。って所でおしまいっ。
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